インチャイ☆サプリ (innerchild/supplement)

「小手伸也のよくわかる古事記<第4回>」開催決定!! 2012年4月6日(金)・7日(土)   @キッド・アイラック・アート・ホール

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

疑問にお答え!その3

まず最初に言わせて下さい。
本番の内容、このブログほど高度なモノばっかりじゃないですよ!!
半分はふざけてますよ!遊んでますよ!
だからガチ講義と信じて、劇場でガッカリしないで下さいよ?!
みんなしてハードルをぐんぐん上げないでぇ(;′Д`)

…と言うわけで、早速また疑問に答えましょう!
前回お寄せ下さった「akimaさん」のもう一つの質問です。

黄泉国の『黄泉』の概念は、中国の黄泉観に影響を受けていると考えられているようですが、
(そのように記憶しています)
そもそもヤマトコトバでの『ヨミ』という語は、いったいどんなものを指すコトバだったのでしょう。 個人的には少なくとも『あの世』ではないと考えています。 僕にとっての古事記(日本神話)に関する興味の対象の大部分はこの点です。


ぐっ、なるほど…。これまた高度な質問でしたね。
正直な話、「ヨミ」の語源は今もって謎なままです!(そればっかですね…)

でも中々に興味深い質問なので、本番舞台上でもお話したいと思います!

確かに「akimaさん」のご指摘通り、「黄泉」という当て字は中国からのものです。
この「黄泉」が元々「地下の国」を指すものなので、日本の「ヨミ」も地下にあると想定されていますが、実際「古事記」文中に「ヨミ」が地下にある、という明確な記述は無いんです。

じゃあ「黄泉国」は一体何なのか?まず特徴として
1.「入口がある」 2.「スロープになってる(黄泉比良坂)」 3.「中が暗い」 4.「死者がいっぱい」
といったところでしょう。
これらを統合して、「黄泉国」とは、古代人が風葬として死体を洞窟に葬っていたことの名残、もしくは横穴式の墳墓のイメージを物語化した、と考える説があります。
当時は"死者の復活を恐れ、死体を墳墓の中へ確認しに行く"という風習があり、イザナミが妻を追って「黄泉」に行くというクダリは、それを意味しているとも言うわけです。
古代の日本に人の魂が地下に行くという考え方はありません。むしろ死者の魂は山へ還るものでした。とすると、「黄泉」とは山中にある洞窟がイメージの大本なのかもしれませんね。

加えて、「ヨミ」という語源についてですが、前述の通り謎で、「闇(ヤミ)」に通じるとか「暦(コヨミ)」に通じるとか諸説言われています。
さて、では言語学・音声学・考古学、全部すっとばして僕がただ信じたいと思うからという一点のみで、「ヨミ」とは何なのかを言わせて頂きましょう!

「ヨミの国」は「夜見の国」という字が当てられることがあります。つまり「夜」、「星の世界」こそが「死者の赴くあの世」だったのではないでしょうか?

前回の質問の際にも書きましたが、「古事記」には夜の描写が圧倒的に少ない。「ツクヨミ」の出番の件といい、唯一登場する星の神「カガセオ」が悪神だったり、とにかく「夜」に対して悪印象が感じられる。これは「夜の闇」というものが死者のものであって、生者の活動を阻む象徴だったからではないでかと思うのです。
「人は死んだらお星様になる」…そんな信仰がずっとずっと古くからあったような気がするんです。夜空の星は、そのまま死者達の灯火であり、それが落ちてくる流れ星や隕石は不吉以外の何物でもなかった。
星は古語で「ツツ」とも言います。金星を夕星(ゆうづつ)と言ったりしますよね?「星」は「筒」で文字通り「あの世」と「この世」を貫いています。星の光は「あの世」から漏れ出す光でもあるんです。その一番デカイ「筒」は何か?月です。それを暦に沿って開いたり閉じたりしているのが「ツクヨミ」です。門番という訳です。

もっとも、「夜見」自体、単なる地名の可能性もあります。
ここに「黄泉」という中国思想を当てはめたこと自体に、何やら政治的な作為が匂わなくもないからです。
また、写本という形でしかコピーが残らない以上、いつ?誰が?は永遠のテーマとも言えます。

どうでしょう?答えにはなってないかもしれませんが、想像力の足しにはなりませんか?
こうやって色々考えてみるのも楽しい作業だと思いますので、この辺で勘弁して下さいm(_ _)m
読んで下さって有難うございました!

innerchild小手伸也


※引き続き、「小手伸也のよくわかる古事記」では、皆様からの素朴な疑問を大募集中です。
 でも、僕が答えられるのはこんなレベルです!(もっと簡単な質問でもいいんですよ!)
 あて先はinfo@innerchild-web.comまでメールか、
 このブログのコメント欄(どこでもOKです)
 もしくは小手ツイッターhttp://twitter.com/KOTEshinya
 まで。ドシドシお寄せ下さい!待ってます!!



スポンサーサイト

よくわかる古事記 | コメント:0 |
<<疑問にお答え!その4 | ホーム | ちょっとちょっとぉ~>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。